Q:サイドメンのDenny Zeitlin(p)、Ben Tucker(b)、Ben Rilley(d)というメンバーを見ても、このデビューアルバムに物凄く期待がかかっていた事が察せられます。収録されている曲は、Oleo、Well you Needn't、So whatなどあなたがリスペクトして止まないモンク、マイルズ、ロリンズらの曲がセレクトされてますが、これはジョンが決めたのですか?
J:バンドメンバーはジョンのチョイスだったけど、曲は全部僕が決めたんだ。曲目に関してはジョンは何も言わなかったよ。録音の日に全員初めて顔合わせして、リハーサルなしで録音したんだ。6時間かかったよ。
Q:1963年に発売ですから、録音してる頃は20歳くらいだったわけですよね。今、聞いても、若武者としての勢いがあり、テクニックがあり、なにより曲を消化、吸収してのオリジナルな深い表現力に圧倒されます。発売当時は世間はどんな反応だったのかな?
J:アルバム発売当時は、ほとんど話題にならなかったよ。このアルバムのおかげで仕事が入ったのは3年くらいしてからだったと思うよ。
Q:本当ですか?信じられませんね。
J:ただこの間にビル・エバンスと知り合って、彼に「アルバムを出しても仕事がこない」とこぼしたんだ。そしたらビルが「今アメリカ中が君のアルバムを聞いてるよ。君はただそれを知らないだけだ」と言われたよ。1964年頃の話だよ。
Q:ははは面白い話ですね。このアルバムが日本でも発売されてるのはご存知でしたか?
ジャケットが差し替えられて、あなたのチャーミングな絵やイラストはありませんが。
J:当時は知らなかったよ。コロンビアはそんな事を教えてはくれなかったし。ただ、自分の写真がジャケットに使われてたんでうれしかったよ。